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2015年3月1日日曜日

【松本カリー探訪 その6】 CAFEされど

今回「松本カリーラリー」に参加しているカレー自慢のお店を一店づつ写真とともにご紹介する「松本カリー探訪」。


第6回目の今回は「CAFEされど」さんです。松本の中心市街地に流れている女鳥羽川沿いに立地するホテル「よろづや」さんの1階にあります。




「されど」さんの現在ご夫婦で営業をしており、3年前から東京から引っ越しここで営業している。その契機は、東北大震災であったという。安全で自然豊かな信州で生活したいという気持ちを強くしたからだとマスターは語ってくれた。
東京ではデザイナーをしていたが、コーヒーと料理をつくることが好きであったこともあり、松本に来たからには、きれいな水や安心して食べられる野菜も手に入りやすいので、おいしいコーヒーと料理を提供する店を是非ともやってみようと決心し、この店を開いた。
私が店内に入ると、コーヒーの香ばしい薫りがしてきた。ちょうどマスターがコーヒーを淹れながら正面のカウンターに座った常連さんと世間話しをしている。白髪混じりの長髪で髭をはやした外見、よく通る低い声、のんびり話しながらスムーズに作業をする動作、絵に描いたようなカフェのマスターだ。とても3年前からお店をはじめたようには見えない。


店内は白とダークブラウンが基調の内装で、窓のスペースが大きく、ほどよい日差しがあり明るい。
古材を使ったカウンター•テーブルは重厚である。席数はカウンター5席•テーブル6席で、決して大きくないが落ち着く空間だ。



「されど」さんには、3種類のカレーメニューがある。
「牛すじ肉カレー」「ドライ豆カレー」「チーズ風味カレーうどん」(上写真)
カリーラリーのチラシでおすすめメニューとしてあげてあった「チーズ風味カレーうどん」を今回はいただいた。
スープは、煮干し•かつお•さば等のだしや返し醤油をつかった和風のもので、ほどよく麺にからまるとろみがある。麺は弾力があるもっちりしているタイプで食べごたえがある。昔からあるうどん屋さんがつくっているカレーうどんを思い出させる懐かしい味だ。
だが、このカレーうどんが普通のカレーうどんと違うのは、粉チーズが表面にかけてあることと、レモンピールが入っていることだ。粉チーズによってカレースープがまろやかになるだけではなく、とろみがまし麺とスープがよくからむようだ。またレモンピールをつぶすとスープに酸味がまし、さっぱりした感じになり、違った感じでスープを楽しむことができた。


「カレーの食後には、コーヒーが合うんですよね」というマスターの言葉につられて、マンデリンを注文した。
マンデリンはこってりして、やや重さを感じるコーヒーであるが、焙煎がそれほど深くないため、きれいな豆の酸味が味わえて、その重さがそれほど感じられなかった。
カレーを食べて、ややもたれた胃が、コーヒーを飲む事で随分すっきりした。また口の中に残るカレーの味•臭いをきれいに洗い流してくれる。マスターが言う通り、確かにカレーにはコーヒーが合う。


ブレンドだけで4種類、ストレートも15種以上、これほどの種類がそろったカフェは松本では少ない。
それもそのはず、マスターはコーヒー豆の自家焙煎をおこなっており、その豆をお客さんに小売りしながら、飲食店にも卸している、コーヒー豆の焙煎業者でもあるのだ。
豆本来のおいしさを味をあじわってほしいので、豆の焙煎をそれほど深くしないように心がけているという。
マスターのコーヒー豆のことをより深く知ってほしいという気持ちから、定期的に鍋を使った手焙煎の教室も開いているので、興味がある方は是非、お店を訪ねてみてほしい。
お店のメニューは、カレーとコーヒーだけではない。デザートはもちろん天然酵母のパンを使ったサンドウィッチやオリジナル丼などフードメニューが充実している。
また日本酒やワイン等のアルコール類もあり、それに合うつまみメニュー多々揃えてある。おでん•牛すじ串煮•松本1本ねぎ鍋等。いずれも500円前後の値段で楽しめる。
「この店は、地産地消をコンセプトにしていますので、お酒•ワインは地のものを多く仕入れるようにしており、カレーやその他のフードメニューの原材料も地域のものを使っております。そして無添加のものを使い安心して食事を楽しんでいただけることを心がけています」とマスターは述べている。






CAFEされど営業時間 11:30-22:00(L.O 21:30)
定休 月曜日
松本市中央1−24-1 ホテルマツモトよろづや1F

◆スタンプラリー特典:ブレンドコーヒー(480円)無料サービスhttps://www.facebook.com/cafeSAREDO


2015年2月28日土曜日

【松本カリー探訪 その5】 ターメリック

今回「松本カリーラリー」に参加しているカレー自慢のお店を一店づつ写真とともにご紹介する「松本カリー探訪」。

第5回目の今回は、松本の奥座敷、浅間温泉にある、インドカレーとナンが味わえる「ターメリック」さんです。



今回のスタンプラリー参加店の中では、最も北に位置する、エスニックカレー専門店、「ターメリック」。
この場所で営業を始めて10年。現在、オーナー1人でお店を切り盛りされている。

とはいえ、店内は結構広い。
吹き抜けのある開放的なフロアに加えて、店内の奥の方には、団体で個室的に利用するのに便利そうな席も。


ランチのセットメニューも豊富だ。
ナンと日替わりカレーの最もシンプルなセットが780円。
2種類、3種類のカレーが一度に食べられるセットが、それぞれ1,180円、1,480円。(スープ、サラダ、デザート付き)。
ナン生地を使った「ピザ」のランチメニューもある。
基本、どのセットもナンかライス、どちらかを選ぶことができる。




今回はキーマカレーとチキンカレーのツインセットをオーダー。




メインはインドカレーだが、実はターメリックさんでは、タイのレッドカレーやグリーンカレーも通常メニューとして食べられる。
好みもあるだろうが、タイカレーをナンで食べられるお店って、なかなか無いんじゃないだろうか…
(※ライスも選べる)

インドカレーは、スパイスは効きつつも、決して辛すぎず、少し甘さのあるナンと相まって、実にやさしい。

店名にも表れているが、スパイスの持つ様々な薬効にはオーナーもこだわっている。

お店の周辺には、浅間温泉の日帰り入浴ができる施設、旅館がいくつかあるので、
カレーを食べて、温泉につかって、カラダの中からも外からも温まることができる、松本の寒い冬を乗り切るには、
もってこいのお店である。

ターメリック
営業時間 11:00-14:30/17:00-21:30
不定休
松本市浅間温泉1-37-11

◆スタンプラリー特典:ソフトドリンクサービス

2015年2月23日月曜日

【松本カリー探訪 その4】 欧風キッチン ポン・ヌフ

今回「松本カリーラリー」に参加しているカレー自慢のお店を一店づつ写真とともにご紹介する「松本カリー探訪」。

第4回目の今回は、駅前に古くからある小さな、でも本格的な洋食屋、「ポン・ヌフ」さんです。



「今日の客先でのプレゼンは会心の出来、受注の手応え十分だった!」、「ずっと気になっていたあの人とのディナー、勇気出して誘ったらOKだった!」、「今日、勤め先のお店の常連さまから、自分の接客態度の良さを褒めてもらった!」。

日常のちょっとした自分の成功に対し、少し報いてあげたい、そんな時ってないだろうか?

すごい贅沢とかじゃなくて、ほんのちょっといつもより贅沢して美味しいもの食べたい…でも一人だしなぁ…みたいな。

あくまで筆者の価値基準なので実に恐縮なのだが、ポン・ヌフのカレーは、一人プチ贅沢を楽しむのにピッタリなメニューだと思うのだ。(別段、日常的に食されている方もおられましょうが...)


写真は野菜カレー 1,000円
炒めたタマネギに、香味野菜、果物、牛スジ、チキンをじっくり、時間をかけて煮込んだブイヨンをベースにした欧風カレーは、最初に薫るスパイスの香りの向こう側に、しっかりと深い旨みを感じることができる。辛さを抑えめなので、辛さが苦手な人でもその美味しさを十分に味わうことができると思う。



カウンターとテーブル1席のみの小さな店内。行くといつも、カウンターには綺麗な花が飾られている。「高級店」というような厳つい雰囲気などはどこにもない。ランチでもディナーでも、一人でフラッと気軽に入ることができる親しみ易さがある。



それまで東京で修業をされていた店主が、この場所にお店を開いたのが平成元年。周りをビルに囲まれた、この小さな入口が、あなたの小さな「祝宴」を、きっと歓迎してくれます。

欧風キッチン ポン・ヌフ
営業時間 12:00-14:00/17:00-21:00
定休日 水曜日
松本市深志1-2-3

◆スタンプラリー特典:デミタスエスプレッソコーヒー サービス

2015年2月21日土曜日

【松本カリー探訪 その3】 古本喫茶 想雲堂

今回「松本カリーラリー」に参加しているカレー自慢のお店を一店づつ写真とともにご紹介する「松本カリー探訪」。

第3回は上土町にある古本屋であり、店内でコーヒーや軽食も楽しめる喫茶店でもある、「古本喫茶 想雲堂」さんです。




突然ですが、筆者が学生時代に良く行った場所ベスト5。
・品揃えがちょっと「偏った」古本屋、
・本気なJazz喫茶(但しビールも飲める)、
・コーヒーの美味いCafe、
・カレーが美味いうえ長居しててもあんまし気を使わない喫茶店、
・中古レコード屋。

最後の中古レコード屋の要素は残念ながら今のところないけれど、少なくともそれ以外の4つは、私にとっては「想雲堂」一件で事足りることになる。



お店で唯一のカレーメニューである「和風スリランカカレー」750円(1日10食限定)

トマトベースのルーは炒めたタマネギの甘さと相まって、スパイスの風味はしっかりと感じられるも、後に残らないさっぱりとした辛さ。しかし、直接現地から取り寄せているというこだわりのスパイスが、じんわり後から感じられ、気が付くと体が温まってくる。季節ごとに変わるという、カレーと一緒に添えられた素揚げの野菜が、見た目と食感にアクセントを加える。



カレーの素晴らしさの一つは、本を片手に、スプーン一本で食べられるところである。そして、なぜか分からないが、食後の珈琲と良く合う。



そこにお気に入りのJazzのレコードなどかかろうものなら、結局だらだらと長居することになり、カウンター越しのマスターと
「なんか、冬に今度、カレーのイベントでも企画してやりませんか?!」
なんて話が出てくることになるのだ…

古本喫茶 想雲堂
営業時間 12:00-22:00
定休日 月曜日
松本市大手4-10-15

◆スタンプラリー特典:生チョコ3個サービス

2015年2月19日木曜日

【松本カリー探訪 その2】 時代遅れの洋食屋 おきな堂

今回「松本カリーラリー」に参加しているカレー自慢のお店を一店づつ写真とともにご紹介する「松本カリー探訪」。

第2回は、松本の洋食文化・カレー文化と共に時代を歩み続けてきた「おきな堂」さんです。



現在、松本に住む多くの人、あるいはかつて松本で時間を過ごした人にとって、松本の風景には必ずこの3階建てのビルが存在しているはずである。外装や看板は変われど、80年以上もこの場所にあり続けるのだから。

店内に飾られた古い写真から、当時の様子をうかがい知ることができる。
カレーはその当時からあるメニュー。おそらく、現在松本で食べられることができる、もっとも古いカレーメニューと言ってもいいだろう。




かつての旧制松本高等学校の学生たちに愛されたことから名づけられた、チキンカツの乗った「バンカラカツカレー」は700円。

その名の通り、けっして奇をてらうことなく、素朴ながらも飽きのこない昔ながらの欧風カレーである。

とは言え、「おきな堂」はかつて通(かよ)ったおじさん、おばさんが昔を懐かしむだけのお店では決してない。



古き良きは残しつつ、その時代時代に合わせて変えるべきは変えていく。現在、お店を切り盛りする若い店主の言葉に、また、店内を見渡すと、そんな心意気が随所に感じられる。だからこそ、80年もの間、世代を問わず多くの人に愛され続けているのであろう。




今回、「松本カリーラリー」開催期間中は毎週、週替わりのカレーメニューを用意。スタンプを5個集めてから来店すれば、食事注文時に珈琲か手作りプリンいずれかがサービスでついてくる。


スタンプラリー第1週目はカレードリア
時代遅れの洋食屋 おきな堂
営業時間 月~土/9:00-22:00 日・祝/9:00-18:30
不定休
松本市中央2-4-10
HP/Blog http://www.okinado1933.com/

◆スタンプラリー特典:森の珈琲かプリンが付きます

2015年2月17日火曜日

【松本カリー探訪 その1】 とんかつ&カレー たくま

今回「松本カリーラリー」に参加しているカレー自慢のお店を一店づつ写真とともにご紹介する「松本カリー探訪」。


まず第1回は、言わずと知れた松本の老舗カレー店、
「とんかつ&カレー たくま」さんです。




松本の地で営業を始められて40数年。
駅前のビル群に囲まれた中で、ひときわ存在感を放つ土蔵造りの古民家。
31年前に元々民家だったものを飲食店に改修したという現在のお店は、どこか懐かしい、まるで祖父母の家へ遊びに来たような感覚をおぼえます。

そんな感覚を呼び起こすのは、店内で使われている、大小もデザインも異なる様々な和家具たち。

これらは、店主が現在の場所にお店を移す以前に、少しづつ買い集めた、松本民芸家具だそうです。


しっかりと煮込まれて具がすっかり溶け込んだ「さらさら」のカレールーは、決して辛すぎず、それでいてしっかりスパイスの香りも感じられて、少し厚めでサックサクに揚がったとんかつの衣に染み込んで馴染みます。

定番のカツカレー1,000円も、肉厚で大きなとんかつに、サラダ・スープ、果物のデザートもついてのボリュームを考えると、とてもお得。


たまたま目に留まった、お子様用の椅子(これも民芸家具)について尋ねると、店主のお子さんが、まだ小さなころに使われていたものだとか。現在は、そのお子さんがこの椅子を使っていた頃と、同じぐらいの歳になるお孫がいらっしゃるそうで、遠く離れたお孫さんに送ってあげようか悩まれているのだとか。



たくまのカツカレー
この椅子と同じように、世代を渡って残っていって欲しい、松本の名物カレーの一つと言ってもよいのではないでしょうか。

とんかつ&カレー たくま
営業時間 11:00-21:00(途中休憩なし)
月曜日定休
松本市中央1-4-3

◆スタンプラリー特典:ソフトドリンク1杯無料

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