冬季の閑散期に地域回遊と賑わい創出、街全体を会場に変えるグルメスタンプラリー「松本カリーラリー」
松本カリー推進委員会(運営) Harvest Studio(デザイン)の松本カリーラリーが、このたび、2026年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。寒さの厳しい冬季の地域内回遊不足、外食需要の低下といった地域課題を、松本カリーラリー(街歩き型のスタンプラリー)を行う事により、街の賑わい創出・閑散期の個店の集客、さらにはスタンプラリーの枠を超えた地域連携に取り組んだ点が評価されました。
今回の受賞は、ひとえに、毎年松本カリーラリーを楽しんで参加してくださった多くのお客様、ご協力くださった出店者の皆様、関係する事業者様や協賛社様のおかげです。改めて松本カリーラリーに関わってくださったすべての方にお礼申し上げたいと思います。ありがとうございました。
とはいえ、イベントとして、まだまだ運営が心許ないところも大いにございますので、引き続き愛されるイベントとしてご支持いただけるよう、努力して参りたいと思います。
当団体・当社では今回の受賞を契機に、松本カリーラリーのさらなる普及・展開に取り組み、松本で育ててきたこの仕組みを一つのモデルとして、他のイベント・地域にも共有していきたいと思います。
◼️受賞対象名:松本カリーラリー
◼️受賞対象の概要:
寒さが厳しい長野県・松本では、2·3月は飲食店にとって一年でも特に客足が落ち込む閑散期です。そこで、地域の店舗をつなぎ、街を巡るきっかけをつくることで、冬季の外食需要を喚起できないかと考え、「松本カリーラリー」を始めました。老若男女誰もが参加しやすい、カレーに関係するメニューやサービスを提供する店舗を巡るスタンプラリー形式とし、参加店にとっても、普段の営業を大きく変えずに参加できる仕組みとしています。名称は、内容が直感的に伝わり、語感としても印象に残る「カリーラリー」としました。ロゴには、カレーを想起させる親しみやすいキャラクターをデザインしました。冬の松本に人の流れと交流を生み出し、地域住民には、自分の住む街の魅力を再発見するきっかけとなり、県外の方には「冬の松本=カレー」という新たな魅力を感じてもらうことで、松本らしい冬の風景を育てていくことを目指しています。2015年、29 店舗の参加でスタートし、回を重ねるごとに参加店舗は増加、現在は毎年90店舗前後が参加しています。冬季の閑散期に新たな来店動機をつくることで、当初の目的である参加飲食店や商店の売上を下支えしてきました。参加者にとっても、毎年このイベントを通じて地域のお店を巡ることが楽しみとなり、店と客との間に新たな交流が生まれています。また、参加店舗同士のコラボレーションから、カリーラリーならではのメニューや商品も誕生しました。さらに、地元百貨店や製造業者との連携により、「信州松本カリー名店シリーズ」として人気店の味をレトルト化して販売。県外の人気カレー店を招いた催事や行政機関との連動企画へと展開しています。こうして、冬の松本を人が巡り、店と人、店と店のつながりが生まれる、当初目指した「松本らしい」風景が現実のものとなりつつあります。
◼️グッドデザイン賞審査委員による評価コメント:
10年以上活動を続ける中で、徐々に街に定着してきていることが地域の活動として素晴らしい。特定の主体が前面に立つのではなく、街全体で取り組む活動だからこそ、外から訪れる人にどう見えるかというコミュニケーションデザインが重要になる。ロゴをはじめとしたデザインは主張しすぎることなく、開かれた印象があり、街の活動として自然に馴染みながらも、きちんと魅力的に見える。そのバランスを高く評価した。
2026年10月31日(土)~11月4日(水)に開催される「2026年度グッドデザイン賞」の
全受賞対象を紹介するイベント「GOOD DESIGN EXHIBITION 2026」にて展示します。
◼️グッドデザイン賞とは:
グッドデザイン賞は、1957 年創設の、日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨のしくみです。製品、建築、サービス、システム、地域の取り組みなど、有形無形を問わず、さまざまなものごとを対象としています。受賞のシンボル「Gマーク」は、よいデザインを社会に広げるマークとして親しまれています。2026 年度は第70回の節目にあたります。
